一般社団法人福島県発明協会
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価値デザイン経営セミナー開催報告

■趣旨

内閣府や特許庁が提唱する『価値デザイン社会』を実現していく為には、”価値デザイン経営“による企業運営を普及・啓発そして推進することにより、県内中小企業自らが自社の存在意義を意識し、企業価値を向上させるために将来に渡って持続的に成長できる企業に変革することが求められています。
そのツールとして“経営デザインシート(KDS)”を活用した自社の未来像の視覚化を図るため、その考え方のレクチャーと事例を用いた解説による、セミナーとワークショップを開催しましたので報告いたします。

■概要

講演は第1回を理論中心の講義とし、第2回は事例を交えたワークショップとし、KDS作成に向け対話を通じて参加者の想いを引き出し、各社の将来像を描くために、ファシリテーター役として県内支援機関より参加協力を得て県内3地域で開催した。

第1回(講義)

  1. 事業環境の急激な変化に耐え抜く経営とは
  2. 経営デザインシートと価値デザイン社会
  3. KDSの活用事例
  4. KDSの作成ワークショップ
    「自社のKDSを書いてみる」
    「自社の未来のありたい姿を描く」

第2回(ワークショップ)

  1. 自社のKDS発表と対話
  2. 自社のKDSの見直し
  3. 自社のKDSとセミナーでの気づきの発表

※参加者は第1回、第2回共参加することが原則

(1)中小企業向け

@中通り地区(郡山)

第1回 令和4年9月13日(火)13:10〜16:10  郡山市 ビッグアイ6F 展示室・3
    参加者:10名  ファシリテーター:8名
第2回 令和4年9月20日(火)13:10〜16:10  郡山商工会議所 5F 会議室
    参加者:7名  ファシリテーター:10名

参加者コメント(抜粋)

  • 未活用の自社所有地をイベント開催など多目的に活用する夢が出来た。
  • “現状維持は後退の始まり“ではるが、KDSを使い自社や自社製品の”存在意義“を改めて考えた時、老舗が『現在も変ず在り続ける事の意義』を再認識できた。
  • 主力商品にばかり注目していたが、周辺機器やソフトにも需要が意外と有ることを再確認し、ハードのみならずソフト面も拡充したいと思った。

受講風景

A会津地区(会津若松)

第1回 令和4年10月7日(金)13:10〜16:10 福島県ハイテクプラザ会津技術センター
    参加者:9名  ファシリテーター:4名
第2回 令和4年10月14日(金)13:10〜16:10 会津アピオ 2F会議室
    参加者:5名 ファシリテーター:5名

参加者コメント(抜粋)

  • KDSを活用することで本業の伝統工芸の仕事と、その常識の枠を外れた考え方により、やりたい仕事・未来が見えてきた。
  • KDSを作成するためにとことんまで自分や会社の内面を見つめ直し、“書き出す”という作業を通じて言葉を視覚化することで、その言葉が自分の中で納得する感覚になった。
  • 自分を考える過程でスタッフの想いについても考える様になり、結果的に社内の活気につながった。
  • KDS作成を通じ、想いを言語化することで周囲にも具体的に理解し易くてなり、漠然とした考えや物の形がはっきりと見えてきた。
  • 出来上がった製品を”売る“ことこそが価値だと思ってきたが、商品を”作る過程にも価値がある“ことを再確認できた。

受講風景

Bいわき地区(いわき)

第1回 令和4年11月8日(火)13:10〜16:10 いわき産業創造館 セミナー室                                                    
    参加者:14名 ファシリテーター:6名
第2回 令和4年11月18日(火)13:10〜16:10 いわき産業創造館 会議室1
    参加者:12名 ファシリテーター:5名

参加者コメント(抜粋)

  • 経営者として頭の中で考えを巡らすだけではなくKDSやローカルベンチマークに”書く“ことで視覚や文字を書く時の手の感覚、言葉という音声を聞くなど五感を通して入ってくるし相互理解しやすく想いをより一層具体的に思考することができた。
  • 普段通りのフォアキャストの思考法で現在地から目標の到達点を目指すのではなく、到達点からバックキャストで現在を見返すことで、問題点や道筋が映像として浮き上がってきた。KDSを経験してみて仕事に対する考え方などが具体化できるため、年に一度くらい全社員でKDSを各々作成してみるのも仕事のモチベーションアップに繋がるかもしれない。

受講風景

(2)支援機関向け

令和4年8月24日(水)13:30〜17:10 郡山市 ビッグアイ 6F 展示室3
参加者:15名

参加者コメント(抜粋)

  • これまでの目的に向かって進んでいくフォアキャストではなく、未来の”在りたい”自分が目的地から現在の自分をそこまで引き上げるバックキャストの考え方で『もうけの花道』に実際に取り上げられている人たちと繋いで直接話を聞けたのがとても参考になった。
  • “これから“の自分を意識して現状維持バイアスからの脱却・開放と、本当にやりたい仕事を見つけ出す一助がKDSであることを認識した。
  • 傾聴と対話で内発的な動機付けを目指し、将来の姿を具体化するための補助ツールとして積極的にKDSを活用する。

受講風景

(3)講演動画

@理論編

A事例編

■経営デザインシート活用例(中国経済産業局)

有限会社ロワール[5:35]

大進プレス工業有限会社(パグラス)[6:59]

フォローアップ支援

セミナー参加企業からのエントリーにより、講師2名による個別相談支援を4社実施した。
自社の将来像をより具体的に描くことに対する助言と、現状の経営課題の抽出と対応策について助言を行った。

第1回:令和4年12月19日(月) 中通り地区:2社
第2回:令和5年2月14日(火)  浜通り地区:2社

令和4年度価値デザイン経営推進事業(福島県委託事業)
開催運営:一般社団法人福島県発明協会

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